おすぎむら昆の映画レビュー「あんなま」

鑑賞した映画に対して個人的な感想を書いていきます。

『バレリーナ : The World of John Wick (2025)』【80/100点: もちろん、女性版ジョン・ウィック】

キアヌ・リーヴス演じる伝説の殺し屋が滅多刺し皆殺しをするアクション映画『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ映画。シリーズ3作目『ジョン・ウィック: パラベラム』で登場した殺し屋養成組織“ルスカ・ロマ”が大々的に取り上げられる内容になっており、主人公は父親を殺されて“ルスカ・ロマ”に引き取られた女性イヴ。そういえば“ルスカ・ロマ”出身だったジョン・ウィックも勿論登場し、ウィンストンやシャロンなどのシリーズお馴染みの面子も勿論登場。

いつの間にかトム・クルーズの彼女になっていた美人女優アナ・デ・アルマスが最強の女性暗殺者イヴを演じており、本編中の重要な登場人物が『ウォーキング・デッド』のダリル役のノーマン・リーダスだったり、アクションシーンは原作シリーズ譲りの激しさだったりと、かなり贅沢なスピンオフになっています。結構楽しめました。

【ネタバレなし】

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『ジュラシック・ワールド/復活の台地 (2025)』【70/100点: どこかで観たことがあるジュラシック映画】

スピルバーグ監督の傑作である『ジュラシック・パーク』から数えて7作目になる恐竜アドベンチャー映画『ジュラシック』シリーズの最新作。監督は『ローグ・ワン』のギャレス・エドワーズ。7作目ということでストーリーはなかなかに出涸らし感もあり、本作では散々擦られてきた舞台であるイスラ・ヌブラル島すら登場せず、初代でマルコム博士が言ってた名セリフ「生命は必ず道を見つける(Life will find a way)」を地で言っている話ではありますが、それでもあんまり新鮮味はなかったです。

とはいえ、経年と共に映像も発達するワケで、CGと区別がし難くなっている数々の恐竜たちが、本当に人間と共存しているかのようなワクワク感は過去作随一です。まあ、そうなってないと困る、って感じでもあるんですが。

≪ネタバレなし≫

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『近畿地方のある場所について (2025)』【75/100点: ホラークイーン菅野美穂映画】

小説投稿サイト「カクヨム」で連載された同名の連作型小説を、『ノロイ』や『コワすぎ!』シリーズの白石晃二監督が映画化した作品。小説自体は以前流行った『変な家』と同じく、様々なフッテージが集まって怪異や異変が見えてくるという、最近流行っているホラー作品のテクニックに則った内容で、小説版は文章で表現しているところを映画版ではほぼすべて素人投稿映像(もちろんフェイク)がフックになって進行する構成になっています。

昨年、映画化された『変な家』ではその肝心のフッテージ部分が不出来だったとかでホラーファンには総スカンで、ワタクシもまだ観ていないのですが、本作はフェイクのフッテージ映像が盛り盛り。これがね、なかなかに怖いんです。

≪ネタバレちょっとあり≫

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『ドールハウス (2025)』【70/100点: 人形と壊れた妻】

不慮の事故で娘を無くした長澤まさみ演じる佳恵が、失意の中見つけた日本人形を「子供」として育てる生活を送った末、その日本人形が引き起こす怪現象に巻き込まれるドールミステリー(なにそれ?)。“ドールミステリー”という聞いたことのないジャンル分けがされていますが、まあ早い話は普通にホラー映画です。

監督は『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』など、コメディ映画で知られる矢口史靖。意外にも割と怖い映画になっています。

≪ネタバレなし≫

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『28年後… (2025)』【75/100点: 全裸追いかけっこは怖い】

ワタクシ個人的には現在までハズレ無し監督であるダニー・ボイルが20年ほど前に手掛けたイギリス製作のパンデミックスリラー『28日後…』、その続編でこれまた傑作だった『28週後…』に続くシリーズ3作目。

処女作『28日後…』の冒頭で描かれたパンデミック開始から数えて28年経ったイギリスのが舞台になっており、感染者(要はゾンビ)とは離れた隔離生活を送るコミュニティに住む家族の12歳の息子が主人公。父親役はアーロン・テイラー=ジョンソン、母親役はジョディ・カマーが演じています。

≪ネタバレなし≫

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