おすぎむら昆の映画レビュー「あんなま」

鑑賞した映画に対して個人的な感想を書いていきます。

『プレデター: バッドランド (2025)』【80/100点: エルたんファンムービー】

シュワちゃん演じるダッチ少佐の激闘から38年、これまで一貫して人間狩りを行う異星人、という存在であった顔がブサイクなエイリアンことプレデターが、今回は主人公として登場するという、シリーズ初の試みがされた一作。

さすがに全編で「グアー!」「ウオー!」というプレデター語では厳しいと思われたのか、相棒としてめちゃくちゃ可愛いアンドロイドのエル・ファニングちゃんが登場し、良いヤツのエルちゃんと悪いヤツのエルちゃん、身体が半分になっちゃうエルちゃん、吹き飛ぶエルちゃんと、ひたすら陽気な雰囲気のエル・ファニングが常時大変なことになっている映画になっています。

≪ネタバレなし≫

お話

掟を破った若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。さらなる強敵を求めて戦い続けるデクは、その旅路の中で、思いがけない協力者となる謎のアンドロイドの少女と出会う。自分たち以外は敵だらけという世界で、デクと少女は生き残りをかけた過酷なサバイバルを繰り広げることになる。(映画.comより)

プレデターとアンドロイドの珍道中

主人公の“プレデター”はデクという名前で、クウェイ族という部族に属していたものの、身体の小ささや戦闘能力の低さから部族を追放され、“プレデター”として一人前となる為に“カリスク”と呼ばれる最強生物をハントする為、「ゲンナ」という星に飛ばされてしまいます。そんな折に『エイリアン』シリーズでお馴染みのウェイランド・ユタニ社製のアンドロイドであるティアと出会い、珍道中(?)を繰り広げながら一緒にカリスクの狩りに向かうという話。

デクの状況説明シーンである序盤が終わると、下半身が吹き飛んじゃったエル・ファニングちゃん演じるアンドロイドがキャピキャピしながら登場し、その上ゴリラの子供のような可愛らしい生物バドも狩りの旅に参加します。

牧歌的な『プレデター』最新作

いままでの『プレデター』シリーズでは考えられないくらい牧歌的な雰囲気の狩りの旅になっており、「あれ『プレデター』ってこんなハートフルな話だっけ?」と勘違いしてしまうのも面白く、それはそれで楽しめます。常時癒しの笑顔(というか薄ら笑い?)を浮かべているエル・ファニングの可愛らしさを堪能できる一作で、エルちゃんファンには必見の映画になっています。

続編を作る気がバリバリな結末もカットは気になったものの、異色な組み合わせは「最初はどうかな~?」と思いつつ全編で観ると割と面白かったので、鑑賞後の満足度は高かったです。よくよく考えてみたらシュワちゃんの初代以来のジャングル激闘映画だったので、そういう意味では原作にようやく寄り添った『プレデター』の映画だったような気もします。