おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『ザ・ロストシティ (2022)』【70/100点: よく喋る女性とマッチョ】

まあ普通のアクションコメディです。とはいえ、良いトシなのに全然ババa…いや、若々しいサンドラ・ブロックに、筋肉バカ役がピッタリ過ぎるチャニング・テイタムの2人の掛け合いが時折爆笑を誘う、エンタメたっぷりな一作でした。

【ネタバレなし】

お話

恋愛小説家のロレッタは、新作であるロマンティックな冒険小説の宣伝ツアーに強引に駆り出される。作品の主人公を演じるセクシーなモデル、アランの軽薄な態度にいら立ちを募らせるロレッタの前に、謎の大富豪フェアファックスが出現。

フェアファックスはロレッタの小説を読んで彼女が伝説の古代都市の場所を知っていると確信し、彼女を南の島へと連れ去ってしまう。ロレッタを救うべく島へ向かったアランは彼女を発見し、ともに脱出を目指すが、大自然の過酷な環境の中で思わぬトラブルに次々と見舞われる。(映画.comより)

暴れるオバサンと脳筋

サンドラが演じているのは女性向け冒険小説の作家ロレッタなのですが、何と未亡人。その悲壮感が一切分からないのはサンドラ・ブロックの映画らしいっちゃらしく、何なら中盤以降はそんな設定はどうでも良くなってます。まあそういう映画なんです。

相手役のチャニング・テイタムは、ロレッタが書く小説の表紙モデルで、筋肉隆々ながらヘタレで脳筋、筋肉キャラが全盛りされています。これは面白いキャラでしたね。

脇を固めているのはハリポタのダニエル・ラドクリフと、イケオジっぷりが止まらないブラッド・ピット。いずれも非常に秀逸な役柄で、特にブラッドに関してはブルース・リーマニアの彼らしい『燃えよドラゴン』ばりのキレキレアクションを披露してくれます。ほんとにアラ還!?

90年代ブレイクの2人がアツい

サンドラ・ブロックブラッド・ピットと、90年代にブレークした2人が現代の映画でノリノリで動き回る光景は映画好きとしては目頭が熱くなる部分もあり、その間に挟まれるナイスガイのチャニングもさすがでした。

そういえば、『ブレット・トレイン』にもちゃっかりサンドラが出ているおりますね。この際、本作がトムホの『アンチャーテッド』にソックリな内容だったのは目を瞑りましょう。