おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『はたらく細胞 (2024)』【90/100点: 予想外にしっかり出来てるサイエンス映画】

人間の体内で活動する細胞を擬人化した漫画『はたらく細胞の実写化作品で、主人公はタイトルの通り(体内で働く)細胞たち。あらゆる万物の擬人化に定評のある変態国家の我らが日本らしい映画になっています。

ワタクシ、原作は未読だし「世界観がユニークだから観よかな」ってくらいの軽いノリで観に行ったら、前半は前述で書いた印象の通りユニークな世界観で豪華キャストがイキイキとしてるのが微笑ましい中、一転して戦争映画とバトルアクションが一気に始まりつつ同時にかなりヘビーな話も進行する後半と、個人的には思っていたよりもかなり見どころがありました。

【ネタバレなし】

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『羊たちの沈黙 (1991)』【90/100点: レクター博士の圧倒的存在感】

トマス・ハリスの同名ベストセラー小説を映画化したサスペンス・スリラー。映画自体は“名作”と名高い故、散々語られていますが、今観ても抜群に面白い一作であります。

【ネタバレなし】

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『リプレイスメント・キラー (1998)』【65/100点: 深みゼロの『男たちの挽歌』】

監督は後に『イコライザー』シリーズで我々映画ファンをウキウキさせてくれるアントワン・フークワ、主演は本作でハリウッド・デビューを果たす『男たちの挽歌』のチョウ・ユンファ、プロデューサー陣も同じく『男たちの挽歌』のジョン・ウーを始めとする香港ノワールスタッフ揃い。

映画ファンならオシッコ漏らしちゃいそうな布陣なんですが、しかしながら本作自体は駅ナカのラーメンのような薄口の映画です。いやまあ、ガンアクションだけは、ハリウッド版『男たちの挽歌』といったところでめちゃくちゃカッコいいんですけどね。

【ネタバレなし】

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『トップガン (1986)』【70/100点: ツカミばっちり、ストーリーは凡】

この映画、若者向け映画としてなら80’sで最も有名な青春映画でしょう。加えて稀代の大スター、トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた映画となるワケですね。

ストーリーに関して言えば、“天才的な戦闘機パイロットが、恋と挫折など紆余曲折経て大人になっていく”とシンプルな内容で、例えば有名の台詞「やろうぜ!勝負はこれからだ!」など、聞く人によっては「おぉ…」と悪寒が走りそうなキザな台詞ばかりです。

【ネタバレなし】

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『デイズ・オブ・サンダー (1990)』【75/100点: サーキットのトップガン】

トップガン』とほぼ同じスタッフで製作されたストックカーレースが題材の青春映画。『トップガン』を観てから本作を観ると、展開のあまりの同じっぷりに面を喰らうこと間違いないですが、ワタクシ的には良いアップデート版の映画と捉えています。

まあ、公開当時の評価は「いや『トップガン』の焼き直しやんけ」と散々だったらしいですけど。そりゃそうなりますよ。

【ネタバレなし】

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