おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『ブラック・フォン (2022)』【80/100点: あの世と繋がる黒電話】

2004年に、霊媒師モノと法廷劇を組み合わせるという、なかなかエッジーな異色作『エミリー・ローズ』を撮ったことのあるスコット・デリクソン監督によるホラー映画。

製作陣は安定のブラムハウス。

【ネタバレなし】

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『呪詛 (2022)』【70/100点: 結果的に自業自得だった】

「めちゃくちゃ怖いか」って言われるとそういうワケではないんですけど、『ヘレディタリー/継承』みたいな不気味な雰囲気を徹底しており、尚且つほぼ全編がPOV視点の画面構成となっていてホラー演出的にも効果的だったので、ここら辺はなかなか秀逸だな、と思いました。

【ネタバレなし】

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『関心領域 (2023)』【90/100点: 誰しも他人事には無関心】

アウシュヴィッツ強制収容所の真横に実際に住んでいたという、ナチスのSS高官で収容所所長のルドルフ・ヘス一家の姿を描いた実録ドラマ。一応、戦争映画ではあるものの、基本的にはヘス一家の一軒家以外は描写がされず、ほのぼのとした家族の姿が延々と描写されます。*1

ただ、時々聞こえてくる収容所からの叫び声や暴行の音、無視出来ないくらい音がデカい焼却炉の可動音など、“音”のみでこれでもかと残虐な描写がされている異色作でした。監督はジャミロクワイの代表曲『ヴァーチャル・インサニティ』の名PVで知られるジョナサン・グレイザー

【ネタバレなし】

*1:なので「戦争映画」というか「戦時中映画」と言った方が近いかもしれません

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『碁盤斬り (2024)』【80/100点: 殺陣が囲碁になった時代劇】

孤狼の血』など、昨今のアウトロー映画でお馴染み白石和彌監督の初時代劇。主演は草彅剛で、囲碁の達人で寡黙な浪人という表裏一体な役柄を演じております。血と暴力といった印象のある白石監督の作品としては、だいぶお上品な印象の映画で暴力シーンもほぼ無いのですが、本作のキーアイテムである囲碁の場面がなかなかスリリングでとても面白かったです。

囲碁の場面の迫力がとても見応えがあり、一見地味なテーブルゲームがスクリーンを通すと大迫力に見える、という点は侘び寂びを感じました。

【ネタバレなし】

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『ミッシング (2024)』【70/100点: 重すぎる社会派映画】

人妻且つ子持ちになった石原さとみが、迷子女児の母親を狂気いっぱいに演じるサスペンスドラマ。どちらかというと、キラキラな雰囲気の役柄が多かった小悪魔リップ女優の石原さとみでしたが、今回はそんなキラキラな雰囲気をかなぐり捨てて終始ドロドロな役になっております。

エンタメ性に関しては皆無に近いくらい無く、「この問題提起の内容はもしや…」と思ったら、やっぱりスターサンズの映画でした。味付けも濃ければ腹持ちも重い、と言った感じの映画でございます。

【ネタバレなし】

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