おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『カプリコン・1 (1977)』【90/100点: 陰謀に巻き込まれた宇宙飛行士たち】

ワタクシが子供の頃に、年末の定番番組で『ビートたけしの超常現象Xファイル』って番組がやってたんですが、その番組でよく紹介されていたのが本作。「人類初の火星有人飛行が実は…」という、要は陰謀論を題材にした映画のハシリで、これがなかなか、今観てもひじょ〜に面白い一作でございます。ワタクシ個人的には、“70年代公開の映画”という括りを付けるとすればトップレベルに面白い一作と思っています。

【若干ネタバレあり】

続きを読む

『ブラックアダム (2022)』【70/100点: プリケツ】

ついにあのロック様がアメコミ映画初出演、持ち前の2m近い長身(とプリケツ)を生かして半神半人の超人を演じています。いやあ、風体だけで圧倒的に説得力あるって、さすがロック様。

それで、ロック様演じる“ブラックアダム”ことテス・アダムなのですが、古代でとある身内を殺されたことでスーパーパワーを得たキャラクターで、元々コミックの歴史上だとスーパーヒーローのシャザムと対峙するヴィランとして登場したのが出自なんだそうです。ってことで、本作ではヒーローには有るまじき、人殺しを厭わない破壊神且つアンチヒーローっぷりで大活躍(?)をします。

【ネタバレなし】

続きを読む

『THE FIRST SLAM DUNK (2022)』【75/100点: バスケ音痴も楽しめる青春映画】

ジャンプ漫画の名作『SLAM DUNK』のコミック上だと最終盤となる、インターハイでの山王工業高校との激闘に加えて、ツーブロックの宮城くんを中心とした城北高校の面々の活躍を描く青春アニメ。

何と、原作者の井上雄彦先生が直々に監督を務めるという、原作ファンがヨダレ垂らしそうなスタッフ編成が行われております。

【主人公はリョータくんです】

続きを読む

『血と骨 (2003)』【65/100点: 不道徳をすべて実行するビートたけし】

先日亡くなった崔洋一監督による、ビートたけし演じる在日朝鮮人の金俊平を中心とした大阪の朝鮮人長屋が舞台のバイオレンスドラマ。

在日二世である梁石日(ヤン・ソギル)の同名小説を映像化しており、映画の冒頭で“済州島からの朝鮮移民”というワードが出てくることもあり、この集落が日本併合時代に朝鮮からの出稼ぎ労働者が多数出入り、及び定住をしていた猪飼野が舞台と思われます。

【ネタバレなし】

続きを読む

『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます (2023)』【85/100点: 演技派女優の本気】

絶妙に取っ付きづらいラブコメみたいなタイトルながら、中身はド下ネタばっかりのコメディ。オスカー女優ジェニファー・ローレンスにより度を超えた体当たり演技ぶりには呼吸が出来なくなるくらい笑わされました。

まさか「全裸芸ってやっぱり面白いよね」という事実を女優で知ることになるとは。この女優、狂ってますよ。

【ネタバレなし】

続きを読む