ついにあのロック様がアメコミ映画初出演、持ち前の2m近い長身(とプリケツ)を生かして半神半人の超人を演じています。いやあ、風体だけで圧倒的に説得力あるって、さすがロック様。
それで、ロック様演じる“ブラックアダム”ことテス・アダムなのですが、古代でとある身内を殺されたことでスーパーパワーを得たキャラクターで、元々コミックの歴史上だとスーパーヒーローのシャザムと対峙するヴィランとして登場したのが出自なんだそうです。ってことで、本作ではヒーローには有るまじき、人殺しを厭わない破壊神且つアンチヒーローっぷりで大活躍(?)をします。
【ネタバレなし】
お話
5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム。かつて彼の息子は自らの命を犠牲にして父を守り、その力を父に託した。ブラックアダムの力は、息子の命と引き換えにして得られたものだった。
そのことに苦悩と悔恨を抱えるブラックアダムは、息子を奪われたことに対する復讐のため、その強大な力を使って暴れまわり、破壊の限りを尽くす。そんなブラックアダムの前に、彼を人類の脅威とみなしたスーパーヒーローチーム「JSA(ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ)」が立ちはだかる。(映画.comより)
脳筋撃退集団
そんな暴れん坊のアダム君の力を抑える為に登場するのが、“4代目007”のピアース・ブロスナン演じるドクター・フェイト率いるJSA(Justice Society of America)。このJSAなるグループは、マーベルの“アベンジャーズ”の元ネタでもある、コミック史上初のヒーローチームだったりもします。
「ジャスティス・リーグだけじゃないんだぞ!」という、DCのスタッフさんたちの声が聞こえてくるような内容になっているワケで、ロック様のアダムとJSA、加えて訳アリ悪魔の三者三様のバトルとなる怒涛の展開に突入します。ということもあり、ストーリーはだいぶ薄口で、簡単なブラックアダムのビギンズ物になっておりますが、その薄口さをVFXたっぷりのハードアクションで埋めるという、良くも悪くも脳筋以外の何物でもない映画になっています。
ストーリーは「ふーん」レベル
当然ながらストーリーに関しては「あっそ」って感じではありますが、何より良かったのはブラックアダムとその周辺のキャラ立ちぶりです。ブラックアダムに関しては、予告編などでも分かる通り明らかに「ロック様以外あり得ないだろう」と思ってしまうハマりっぷりです。同じくらいキャラが立ってるのが、前述したピアース・ブロスナン演じるドクター・フェイトで、ベテラン俳優らしい重厚な存在感でロック様を食う勢いでした。年齢的にはおじいちゃんなのに、すんごいカッコいいんです。
ってことで、DCコミック系列の映画として新たなユニバースを感じさせる一作になっているので必見です。また、ネタバレ厳禁な雰囲気もある、驚きのポストクレジットシーンには度肝抜かれましたね。