おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『シャザム! 〜神々の怒り〜 (2023)』【65/100点: 能天気なヒーローとブレブレのヴィラン】

正義感の欠片もないティーネイジャーがスーパーヒーローになって奮闘する、斬新なアメコミ原作を映画化したDCヒーロー第2弾。

以前、ワタクシがお仕事で九州出張した際に、何となく飛行機で観た前作『シャザム!』が思いの外面白かったので今回も鑑賞。相変わらず低偏差値な内容で面白かったです。

【ネタバレなし】

お話

古代の魔術師より6人の神のパワー(S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神速)を授かった少年ビリーは、魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーローのシャザムに変身する。

しかし、見た目は大人でも中身は子ども、ヒーローとしても半人前のシャザムは、大人の事情が理解できずに神々を怒らせてしまい、その結果、最強の神の娘たち「恐怖の3姉妹」がペットのドラゴンを引き連れて地球に襲来。未曽有の危機を前に、シャザムは世界のためではなく、ダメな自分を受け入れてくれた仲間のために立ち上がるが……。(映画.comより)

全部ビリーのせい

前作に引き続き、「シャザム!」と呪文を唱えるとフィジカルマッチョでパワー増し増しなヒーローに変身することが出来るようになったビリー少年ですが、前作のヴィランが持っていた杖を割とぞんざいに扱っていたこともあり、ソレが原因で“神の3姉妹”が地球に来訪。

ビリー少年も冒頭の時点で「人助けウッヒョ〜!!!」みたいな良くも悪くもヒーロー行為を漫喫してる状態なので、「あいつが原因のヤツか」とアッサリと“神の3姉妹”にバレて、神の力同士の闘いが始まる、とザッとこんな感じでしたね。

面白いのが、コトの原因が基本ほとんどビリー君のせいという部分で、半人前も良いところなヒーローっぷり。その上でビリー少年がジワジワとメンタル面で成長していく様子はジャンプ漫画感がありました。

”神の3姉妹”は何で暴れてるんだろう

ただ、本作のヴィランとなる“神の3姉妹”が地球に来訪した動機が「神の力を奪われた復讐」と大義名分で地球に来訪するとはいえ、そこまで大暴れするほどの理由なのか?とちょっと疑問を感じました。

まあそんなこと言ったら元も子もないんですが、ストーリーが進むに連れて3姉妹それぞれも何故か仲違いし始めるので、悪は悪で突き進んで欲しかったな、みたいな残念感も。

ノリは前作と一緒で楽しめましたが、個人的にそんな部分がモヤモヤ気になってしまい…まあ続編ってこんな感じかな、って思いました。