おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『ノースマン 導かれし復讐者 (2023)』【65/100点: 令和の『コナン・ザ・グレート』】

最近めちゃくちゃ増えてる北欧神話の世界観をベースにしたアクション大作で、暗殺されたヴァイキング王の父を殺した実の叔父への復讐を果たそうとするマッチョ王子を描いた一作。北欧神話ということで、若干ながら神話の前情報が必要となっている映画でもあったので、北欧神話を触りだけでも知っている人はより楽しめるんじゃないかな、と思います。*1

【ネタバレなし】

お話

9世紀、スカンジナビア地域のとある島国。10歳のアムレートは父オーヴァンディル王を叔父フィヨルニルに殺され、母グートルン王妃も連れ去られてしまう。たった1人で祖国を脱出したアムレートは、父の復讐と母の救出を心に誓う。

数年後、アムレートは東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返すバイキングの一員となっていた。預言者との出会いによって己の使命を思い出した彼は、宿敵フィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知り、奴隷に変装してアイスランドへ向かう。(映画.comより)

観たことある話だゾ…

ストーリーは前述以上の展開は正直無いです。北欧神話の前情報が必要な点以外は正直、案外単純なリベンジものの映画って感じです。ぶっちゃけ終盤くらいまではシュワちゃんの『コナン・ザ・グレート』とほぼ一緒の話で、主人公がバケモノみたいなバキバキマッチョな点も一緒です。

というのもあって、ワタクシ的に凄まじい既視感だった為、あんまりテンションの上がらない映画だったんですが、映像面はすごい良かったと思います。特に予告編でもカットがあった飛んできた槍をノールックで掴んで投げ返す場面等、アクションは現代的で無茶な描写がちょいちょいあってカッコよかったです。

怪しいビョーク

キャスト陣も結構豪華で、ワタクシが大好きな音楽アーティストのビョーク預言者役として出演。本作がアイスランドを舞台にした映画だからビョークが出演したのかは良く分からないのですが、最近リリースしたビョークのアルバムジャケットのイメージそのまんまなキモさを本作でも発揮していました。

とまあ、大まかなベース以外は良かった気がするんですが、上記の通り『コナン・ザ・グレート』まんまなストーリーがあんまり盛り上がらなかったのが残念。あと、北欧神話をモチーフにしたイメージカット(“ユグドラシルの木”など)が結構眠気を誘うので、ワタクシは集中を取り戻すのに結構必死でした。

*1:ちなみに、ワタクシはこの間まで偶然、北欧神話ベースのゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』をプレーしていたので、何となく話が入ってきたような気もします。