おすぎむら昆の「あんなま」

直近で鑑賞した映画をひたすらレビューしていきます。

『ザ・ロストシティ (2022)』【70/100点: よく喋る女性とマッチョ】

まあ普通のアクションコメディです。とはいえ、良いトシなのに全然ババa…いや、若々しいサンドラ・ブロックに、筋肉バカ役がピッタリ過ぎるチャニング・テイタムの2人の掛け合いが時折爆笑を誘う、エンタメたっぷりな一作でした。

【ネタバレなし】

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『エルヴィス (2022)』【60/100点: 終始聞こえる「エルヴィス知ってるよな?」の声】

誰もがとりあえず名前は聞いたことがあるであろう、“キング・オブ・ロック”ことエルヴィス・プレスリーの伝記映画。

エルヴィス役はタランティーノの『ワンハリ』のラストでプラピに「変な名前だなオメエ」と凄まれた挙句、ポ●チンを犬に食われる哀れなマンソン・ファミリーのテックス役をやってたオースティン・バトラー。

【ネタバレなし】

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『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (2024)』【80/100点: 2020年代の90’s映画】

「実はアポロ計画は宇宙に行ってないんじゃ…?」という陰謀論をネタにした映画で、何とNASA全面協力だとのこと。「天下のNASAを信じへんのかい」と圧力をかけられまくったという『カプリコン・1』の時代じゃ考えられない製作体制の映画ですが、そのおかげか拘った宇宙描写やこの手の陰謀論でお馴染みのキューブリックネタなど洗い浚い取り上げており、その点も楽しめました。

本筋は「アポロ11号を宇宙に飛ばす為に奮闘する人たち」というド直球な内容でもあり、この分かりやすい話もあって広げた風呂敷をどう締まっていくのか的な楽しみが出来るのも良かったと思います。

【ネタバレなし】

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『マッドマックス:フュリオサ (2024)』【80/100点: カッコいい型落ち映画】

2015年の大傑作『マッドマックス 怒りのデスロード』の最強ヒロインであったフュリオサの前日譚を描いたスピンオフ作品。監督は勿論、シリーズの父であるジョージ・ミラーで、シリーズの特徴である爆走演出も相変わらず。

一方で、前作の内容補完的な要素が多い部分もあり、正直なところ型落ち感はあります。とはいえ、80歳を迎えたジョージ・ミラー監督の衰え知らずな暴れん坊演出っぷりは見応えはあるので、その点だけでも嬉しい部分だったりします。

【ネタバレなし】

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『デッドプール&ウルヴァリン (2024)』【90/100点: 近年随一のアメコミアクション映画】

マーベルコミックスの異端児デッドプールと、X-MENの実質的主人公であるウルヴァリンがまさかのタッグを組んだMCU最新作。MCUの作品が多すぎて、個人的にもはや追わなくなってしまったのですが、デップーシリーズだけは一応全部観ているので今回鑑賞。いやあ~面白い。

立て板に水で喋り散らすデッドプールに悪態をつきまくるウルヴァリンのコンビが絶妙で、本作でネタとして散りばめられているのもMCUネタはどっちかというと少なめで、20世紀フォックス時代(要は00年代のマーベル)のヒーロー映画への愛が詰まっておりこの点も非常に良かったです。「MCUも良いけど、その前のアメコミ映画たちも忘れてやんなよ」って感じのライアン・レイノルズ(脚本兼任)の声が聞こえてくるかのようでした。

【ネタバレなし】

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