おすぎむら昆の映画レビュー「あんなま」

鑑賞した映画に対して個人的な感想を書いていきます。

『ドールハウス (2025)』【70/100点: 人形と壊れた妻】

不慮の事故で娘を無くした長澤まさみ演じる佳恵が、失意の中見つけた日本人形を「子供」として育てる生活を送った末、その日本人形が引き起こす怪現象に巻き込まれるドールミステリー(なにそれ?)。“ドールミステリー”という聞いたことのないジャンル分けがされていますが、まあ早い話は普通にホラー映画です。

監督は『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』など、コメディ映画で知られる矢口史靖。意外にも割と怖い映画になっています。

≪ネタバレなし≫

お話

5歳の娘・芽衣を事故で亡くした鈴木佳恵と看護師の夫・忠彦。悲しみに暮れる日々を過ごしていた佳恵は、骨董市で芽衣に似たかわいらしい人形を見つけて購入し、我が子のように愛情を注ぐことで元気を取り戻していく。しかし佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に見向きもしなくなる。

やがて、5歳に成長した真衣が人形と遊びはじめると、一家に奇妙な出来事が次々と起こるように。人形を手放そうとしたものの、捨てても供養に出してもなぜか戻ってきてしまう。佳恵と忠彦は専門家の助けを借りながら、人形に隠された秘密を解き明かしていくが……。(映画.comより)

ジワ怖ホラー

ホラー的な内容ばっかりやってた頃の『アンビリバボー』でもよく取り上げられていた日本人形の話で、もっと有名どころだと稲川淳二の数ある怪談である『生き人形』などもありますが、得体の知れない怖さがある「人形」という存在が長澤まさみと、夫役である瀬戸康史を追い詰めます。海外製のホラー映画だとよくあるジャンプスケアもほとんどない為、ジワジワと怖がらせてくる感じは『呪怨』を初めて観た時の異常な怖さを思い出す雰囲気で、割としっかり古典ホラーとして構築されています。まあ以前もどこかで書いた記憶があるんですが、日本のホラー映画って一回観ちゃうと途端に2回目を観てもパターン覚えちゃって怖くない、となるのがほとんどで、本作もそのワタクシのジャパニーズホラーに対する思いそのままんまみたいな映画です。

疲れ人妻女優 長澤まさみ

とはいえ、疲れきった奥さんを演じると現状、右に出る女優は居ないであろう長澤まさみの真骨頂みたいな役柄になっており、今回も今回でストレスフルな奥さんを演じています。ホラー展開もある為、長澤まさみの喜怒哀楽が至る所で放出しており、様々な表情を楽しめるという意味では、おそらくワタクシと同年代に多いであろう長澤まさみ隠れファンたちにはボーナスみたいな映画になっていることでしょう。

基本的には定番ホラー

ホラー映画ということもあり、「なんでそんなことやるんだ」「そっち行っちゃダメ!」みたいな定番展開も盛り込まれており、畳みかけるような怖い描写も割と丁寧な分、ゾクッとくるような雰囲気も味わえます。ただ、主人公夫婦の行動が終始あまりにも衝動的ななので、その点何度かズッコケそうにはなってしまうんですが、さすがにこんだけワタクシも映画を観ていると、「ホラー映画の主人公に倫理観やモラルを求めちゃダメだな」と思う部分もあるので、ご愛敬と言ったところでしょう。

同時期公開の『国宝』が凄まじい大ヒットをしているので、実質的に埋もれる形になった映画ではありますが、結構シンプルにゾクッとくるホラー映画って久々だったのでその点では結構嬉しかったです。個人的にワタクシが、人形に対して幼少期から怖いイメージがあるのも本作を怖く感じた所以かもしれないですが。

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感想(4件)